Tier 3

深層のアーカイブ

安全で、エネルギー効率に優れたアーカイブシステム

t3

Tier 3 は重要なアセットを長期間保存するための、エネルギー効率に優れたアーカイブ用ストレージです。財務、行政、医療といった分野を扱うメディア業界は、重大なデータを保存するもっとも重要なコールドストレージメディアとして、30 年以上の耐久性能があり、容量あたりの費用対効果が高く、高速な転送レートを誇る LTO テープを採用しています。

GB Labs の Vault LTO は複数のテープに最大 1200MB/sec で同時書き込みが可能で、あらゆる大きさのプロジェクトをアーカイブできます。すべての Vault プロジェクトは GB Labs 独自の HyperWrite テクノロジーを利用しています。HyperWrite はデータをインテリジェントかつカプセル化することで、効率的にテープへ書き込むことができ、特に数千に上るファイルを取り扱う時には有効です。この技術を GB Labs の Tier 1 と Tier 2 ストレージと組み合わせた時には、LTO テープはあらゆるタイプのデータを最高速で扱えます。ヘッドを縦断してスクラブするため、テープの不要な摩耗を回避します。

LTO を使う理由

LTO テープは、メディアのバックアップ、アーカイブ、運搬に最適です。

低コスト、大容量、安全、高速なので、放送、映画、ポストプロダクション業界の至る所で最適な方法であると見なされています。大切なメディアファイル、ビデオプロジェクト、完成した作品を、安全に保存したり運搬したりするのに使用されます。

主な利点
  • テープ 1 本あたり最大 6TB 保存可能
  • 保険用のコピーを作成するのに最適
  • 施設内の受け渡しで標準的に使用
  • LTO-7 で 300MB/s、LTO-6 で 160MB/s のデータレート
  • 外付けドライブよりも安全
  • ニアラインに比べ高い費用対効果
  • クラウドストレージに比べ高速で多用途
  • 高いエネルギー効率
  • 30 年間の保存期間保証

その他のメディアと異なり、LTO テープは以下の 3 つの役割に最適です。

  • ファイルやプロジェクトのルーチンバックアップ・リストア
  • 障害復旧
  • 長期間のメディアアーカイブ
LTO をアーカイブに使用する

放送局やコンテンツの所有者は何十年間も資産を守ってくれるフォーマットを必要としています。エネルギー要求の高いハードディスクに、滅多にアクセスすることのないデータを保存しておくのはとても非効率です。また、ハードディスクは長期間動作させるような設計もされていません。一方で LTO テープは最大 30 年間アーカイブが行えるように作られています。

多くの LTO システムは最高速でテープメディアにデータを書き込んでいる時に失敗する場合があります。結果として、テープはヘッド間を頻繁に往復することになり、読み取り動作によりメディアの寿命を縮めてしまいます。

Space ネットワークは LTO デバイスに高速にデータを送ることができます。その速度は VAULT LTO で同時に 4 台の LTO-7 または LTO-6 テープに書き込むのに十分な速さです。テープの読み取り動作を少なく出来るため、テープの寿命を伸ばすことができます。

LTO を編集システムで使用する

編集作業のうち、テープへのデイリーバックアップは重要なセキュリティ上の基準です。テープを外しておくことはプロジェクトを守る良い方法です。

技術者は LTFS フォーマットのテープに自分のコンピュータのファイルマネージャーからデータを追加することが可能です。一方、VAULT LTO マネージャーインターフェイスには、複数のテープにまたがるファイルであっても、データの検証や復旧が行える追加機能が備わっています。

映画の撮影現場で LTO を使用する

撮影中、メディアや SSD にキャプチャーされたデータは、定期的に LTO テープ 2 本と編集用のストレージにそれぞれ保存されます。このコピーは、プロデューサーに必須の保険です。

LTFS の簡易さにより、技術者は一度のクリックで単純にコピーができるのでプレッシャーの少ない環境で働くことができます。

デジタルデータを運搬するための LTO

現在、ファイルを運ぶ際、LTO は標準的に使用されています。

  • スタジオまたはロケ地からポストプロダクション会社へ
  • ポストプロダクションから配信企業や放送局へ
  • 複数の拠点でオンラインストレージを同期させるために
VAULT に組み込まれているプロフェッショナル向けのメディア管理ツール
  • データ処理向けの MD5 認証
  • 自動化されたデータのインポートとエクスポート
  • 包括的な通知マネージャー
  • 洗練されたファイルマネージャー
  • 優れたメディアレプリケーションツール
core os tools

VAULT を使う理由

ネットワーク LTFS

LTFS は、システム間のオープン規格のファイル交換による利便性や、テープをリムーバブルメディアと見なせる簡便さを特徴としています。

GB Labs は LTFS にネットワーク越しにアクセスできる独自の方法を追加し、LTFS テープが共有ポイントにある時にデータをやり取りできるようにしました。

Vault を通じてアクセスと管理ができるため、最高のパフォーマンスと使いやすさが保証されます。

テープカタログ

Vault はユニット上のマスターファイルについて、すべての行動や様々なメタデータを記録します。このファイルは、手動あるいは自動でスケジュールに従って、クライアントやサーバに簡単にバックアップが行なえます。

また、このカタログは複数の Vault ユニット間で共有でき、オンサイトでもオフサイトでも単一のユニバーサルカタログを提供できます。

API の統合

Vault はサードパーティメーカーと統合を図るために広範囲に渡る API を提供しています。そのため強力なハードウェア性能を誇る Vault にアセットマネジメントシステムを統合し制御することが可能となっています。詳細と仕様書はリクエストに応じて配布しています。

CatDV 向けの QLS plug-in が利用可能

ハイパフォーマンスな GB Labs ストレージエコシステムのオープンアーキテクチャと、CatDV は最適な組み合わせです。CatDV は、シンプルで容易にカスタマイズが可能な、洗練されたアセットマネジメントシステムです。新しい QLS plug-in では、オンラインから深い階層のアーカイブにアセットをシームレスに移動させることができ、管理はすべて CatDV のインターフェイス内から行います。

CORE VAULT ソフトウェア

LTO-7 のハードウェアは Vault に対応

Core OS アーカイブソフトウェアにより Vault 製品は LTO-7 テープフォーマットを扱うことができます。LTO-7 は、大容量で高性能な最新のテープフォーマットです。Vault はオプションで最大 4 台の LTO-7 テープドライブを搭載でき、読み込み / 書き込み速度は最大で 1200MB/Sec に達します。Vault ラッマウントユニットには、新次元のパフォーマンスを実現する 40Gb イーサネットを標準で接続可能です。

HyperWrite 2

HyperWrite 2 は GB Labs 独自の次世代テクノロジーで、書き込み時間の劇的な短縮し、大容量のデータを低い負荷でアーカイブするために開発されました。

業界を牽引するデータアーカイブは、ファイルやフォルダーのインテリジェントな分析と GB Labs 独自の書き込み技術が調和することで実現されています。特に GB Labs のマルチドライブ Vault プラットフォームとの組み合わせで性能が最大限に発揮されます。

複数のテープをスパニングして使用する場合、殆どの LTO アーカイブシステムで問題が起こります。典型的なのは、書き込みに数十時間あるいは数日間もかかることです。Vault は数百テラバイトのファイルを分析し書き込むことができるため、他のシステムに比べ短時間でアーカイブが行なえます。

LTFS フォーマット

LTFS でフォーマットすれば LTO テープをハードドライブのようにコンピュータにマウントが行えます。単純なドラッグアンドドロップでファイルをテープにアーカイブしたり、テープからコピーしたりできます。利便性と信頼性の高さから、LTFS は放送局、映画会社、ポストプロダクションでデータ移動用のフォーマットとして採用されています。また、LTFS はデイリーバックアップにも最適なフォーマットです。

TAR フォーマット

放送局や映画の技術者の間では、長期間コンテンツをアーカイブするために、成熟した安定性の高い TAR フォーマットが利用されています。TAR は複数のテープのスパニングに対応したクロスプラットフォームフォーマットです。

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