AJA 社、Diskover Data 社の株式を取得、AJA Diskover Media Edition を発表

場所やプラットフォームに依存せず利用できるメディア & エンターテインメント業界向けの強力な検索分析ツールセットを新たに提供、膨れ上がるコンテンツ管理の問題をシンプルに解決

AJA Video Systems 社は本日、データ分析ソフトウェア開発会社 Diskover Data の株式を取得し、同時に AJA Diskover Media Edition を発表しました。この新しいソフトウェアはオープンソースを元に開発され、メディア & エンターテインメント (M&E) 業界で使用されているメディアアセットデータを簡単に検索、発見、分析可能にします。

オンプレミス、リモート、クラウドストレージのどこにデータが保存されている場合であっても、それらのメタデータは総合され関連付けられて同一のインデックスに保存されます。このソリューションにより、データに基づいた判断を可能にします。M&E 業界は、今後の 3 年間で過去 30 年間分よりも多くのデータが作成されると見込まれているため、データに基づいた判断が重要になっています。

AJA Diskover Media Edition は、経営者からシステム管理者、IT マネージャー、一般社員、クリエイター他、M&E 業界に所属する様々な方に向けて設計がされています。このソフトウェアを使用すると数百ペタバイトのデータを簡単にインデックス可能です。このインデックスにより、ファイルの場所を突き止める、分析を行う、保存場所を間違えたリソースを発見するといった作業がより簡単に行えるようになります。つまり、業務時間の節約につながり、また、無駄遣いしているストレージ容量、再利用すべきファイルや不要ファイル、データの変更などを把握でき、ストレージの投資に必要な費用の算出に役立ちます。

AJA Diskover Media Edition では、ビジネスの文脈への追加やファイルの分析、データに基づいた決定や業務手順のための通知、ワークフローの効率化などにメタデータを垣根なく活用できます。このソフトウェアには世界中の M&E 企業が抱える特定の需要を解決するためのプラグインも用意されています。

メディアコンテンツの保存場所が実体プラットフォームであっても仮想プラットフォームであっても活用可能です。AJA Diskover Media Edition では、複数のプラットフォームを跨いだ同時検索、マスターインデックス内のデータの発見や確認、レポートの生成やプロダクションまたは企業全体の様々な役割に対する費用分析なども実現します。

主要な機能

  • 単一のマスターインデックス
    • クラウド、リモート、オンプレミスのストレージ上のファイルに対し、Diskoverの常時インデックス作成機能と集約されたインデックスを用いて、更新、データアクセス、所有権を簡単にユーザーレベルで管理します。
  • 時間毎のスナップショット
    • インデックスヒストリーを参照すると時間毎のストレージ状態を簡単に比較できます。将来の増設に必要な容量や影響の大きい箇所を特定可能です。
  • 柔軟な検索機能
    • オープンソースのコアを採用していて、どのような規模や種類の環境にも拡大可能です。アセットの検索が簡略化されていて、関連するストレージ費用の洞察にも役立ちます。外部 API や管理プラットフォームとの統合も簡単に行なえます。
  • タグ付け
    • タグを使用するとワークフロー中の業務や承認作業に役立ちます。例えば、期限切れのアセットからファイル削除を承認する場合などに利用できます。
  • 分析
    • 簡易検索を通じて強力な技術メタデータ (コーデック、オーディオファイルの数、解像度など) にアクセスし、最先端のメディアワークフローと収益化を実現。意思決定を行いやすくするために各アセットからより深い情報を引き上げ洞察を可能にします。
  • ハイブリッド環境に対応
    • オンプレミスストレージソリューションとクラウドベースストレージサービスを横断して Diskover を実行できます。 
  • 直感的なウェブ UI
    • AJA Diskover Media Edition にはインターネット経由でどこからでもアクセス可能で、複数のインデックス処理を遠隔地から簡単に構築可能です。単一の共通プラットフォームやマスターインデックスからレポートを作成できます。
  • セキュリティ
    • ファイルシステムに読み取り専用でアクセス可能です。また、ウェブベースの UI でアクセスした場合にはファイルストレージに直接接続されません。アセットの改変、削除、意図しない変更を防止します。
  • アセット全体を概観
    • プロダクション、プロダクショングループ、クライアントのそれぞれのリモートチームや個人がアセット全体を概観可能。データの共有により関係性を強化。
  • 費用分析ツール
    • 時間、リソース、オペレーションコストの減少のための投資に関し、よりデータに基づいて判断を行えるようにします。

AJA 社、社長 Nick Rashby 氏は以下のように述べています。

「私たちは、コンテンツ製作者やポストプロダクションの方にとって扱い難いデータ管理がどのように行われているのか直接見てきました。これは前例のないコンテンツの増大を目の前にしている M&E 業界にとって大きな課題となっています。ファイルが増大する速度はどのくらいか、ファイルの保存場所をどこにするのか、ストレージの費用はどのくらいか、どのファイルを誰が利用しているのか、そして、どこにアーカイブされているのかといった事柄は非常に重要です。しかし、それらの情報の追跡はしばしば困難になっています。

AJA Diskover Media Edition は使用状況から推測し、M&E 業務をより効率的にします。AJA の長年に渡る成功の秘訣のひとつには、Diskover のような企業との協業を通して業界の課題を解決する技術を届けてきた取り組みがあります。その結果得られた技術を M&E 業界に共有でき嬉しく思います。」

Diskover 社 CEO、Paul Honrud 氏は以下のように述べています。

「私たちは Diskover のデータ収集技術をデータ管理のために発展させ、多数の企業が抱えている問題を明らかにしました。私たちのソリューションは既に世界中の科学技術、エンタープライズ、医療分野で使用されています。今回、メディアコンテンツ制作分野に進出できて嬉しく思います。AJA はコンテンツ制作者に向けてクラス最高のソリューションを提供していて、私たちにとって理想的な協業相手です。AJA 製品を以前から使っていただいているお客様は、私たちのソリューションによる恩恵を受けられるでしょう。」

Visual Data Media Services 社、エンジニアリング部門責任者 Ken Spickler 氏は以下のように述べています。

「Diskover のウェブインターフェイスを使用すると、チームの誰もが探している情報に素早くアクセスし特定できます。さらに、ストレージの使用状況を追跡したり、ファイルをより適切に管理する方法を明確にしたり、データの増加を常に把握することができます。AJA が Media Edition で実現してくれる新機能を早く使ってみたいです。」

価格と発売時期

AJA Diskover Media Edition は、本日より利用可能です。1 ノードあたりの年間のサブスクリプション費用は、1,848,000 円 (税込) です。より詳しい情報やデモンストレーション版については、AJA のウェブサイトをご参照ください。

http://www.aja.com/products/aja-diskover-media-edition

AJA Video Systems について

AJA Video 社はビデオインターフェイス技術や、変換、デジタルビデオレコーディング、プロ用カメラ向けのソリューションを提供する大手メーカーで、1993 年の創業以来、プロフェッショナルな放送、ポストプロダクション業界に向けて高品質で費用対効果の高い製品を供給しています。AJA 製品の設計・製造はカリフォルニア州グラスバレーにある自社の施設内で行われ、世界中のリセラーやシステム インテグレーターを通じて広範囲なチャネルに販売されています。詳細については、同社のウェブサイトをご覧ください。

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当資料は、現地時間 2021 年 10 月 12 日にメーカー発表されたプレスリリースの抄訳版です。

メーカーリリース原文 : https://www.aja.com/news/story/2006-aja-announces-equity-stake-in-diskover-data-introduces-aja-diskover-media-edition

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