Reality を使った VLS のシステム提案の強み - 制作営業部 部長 山川 健太郎氏

Reality を使った VLS のシステム提案の強み - 制作営業部 部長 山川 健太郎氏

── 山川さんの VLS での役職とこれまでの経歴を教えてください。

VLS で私は制作営業部長として働いています。主な役割はバーチャルプロダクションのプロデューサーとして、お客様とのセッションを行い、プロジェクトを成立させるために他の業者とのコラボレーションを進めていくことです。最適な作品を作り上げるために、どのような構築が必要かを考えています。以前は映画会社の日活に所属していて、ポストプロダクション部門のスーパーバイザーとして働いていました。

バーチャルプロダクションとポストプロダクションは密接に関連していると考えています。バーチャルプロダクションでは、撮影や企画の段階からポストプロセスを見越した考え方が必要です。私は前職で担当していた「ポストプロダクションの監督・管理」の経験を VLS でも活かせていると感じています。

── VLS はどういったお客様をターゲットにソリューションを提供しているのでしょうか ?

VLS の成り立ちについては田中からもご説明していますが、映画会社の日活、CM 制作会社の AOI TYO Holdings 、そしてライブアクションやアニメーションなど主に CG 制作を行っているデジタル・フロンティアの 3 社で立ち上げた会社です。

ライブアクションを制作している会社様やイベント企画を行っているお客様は、VLS のソリューションを特に重視されています。これらのお客様は、より洗練されたバーチャルプロダクションの演出を求めており、VLS はそのニーズに応えるために営業活動を展開しています。

VLS グリーンバッグスタジオ

── VLS が持つ他にはない強みについて教えてください。

立ち上げ当初の VLS の強みは、日本で一番大きいと言っても過言ではないこちらのグリーンバッグスタジオでした。開設して数年が経過し、現在では Reality というシステムを使いこなせるテクニカルチームを擁しています。また、日活が持つライブアクションに関する知識、デジタル・フロンティアの経験、AOI TYO Holdings のコネクションなども VLS の他にはない大きな強みとなっています。これらの要素が VLS の最大の武器となっています。

── お客様へ Reality を使ったシステムを提案する際に、どのような魅力をお伝えしていますか ?

  • CG をリアルタイムで被写体の前に配置できる点
  • カメラを動かしてもパースが綺麗に保たれること
  • 合成の精度が高いこと

これら 3 点が Reality の強みで、お客様に対するセールスポイントだと考えています。

── ライブプロダクション向けの製品である Reality はリアルタイムでの合成処理が特徴ですが、このシステムが撮影時に存在するかしないかで、その後のポストプロダクション作業にどのような違いが生まれると思いますか ?

エディターは Reality でリアルタイムに合成された映像で全体像を把握しながら編集できます。さらに、その後のチェックを行うクライアントやプロデューサーも最終形態をイメージしながら議論できます。このフローの違いがポストプロダクションの作業に Reality を取り入れる最大の利点だと思います。

── 最近は XR ソリューションが盛り上がりを見せていますが、このようなマーケットやテクノロジーについて何か思うことがあれば教えてください。

VR や XR を活用したバーチャルプロダクションは、世界でも最先端の技術であり、積極的に取り組んでいます。一方で、新しすぎてついて行けていないお客様も多いと感じています。

VLS としては、このバーチャルプロダクションを映像制作のスタンダードに押し上げたいと考えています。そのためには、当社がさまざまな映像制作で培った技術や知識を社内だけでなく、多くのお客様に開放し、共に研鑽し、VR / XR の分野を広げたいと思っています。

── お客様へ VLS のスタジオおよび Reality のシステムをご紹介した際、どう言った点が印象的だとお客様からよく言われますか ?

繰り返しになりますが、お客様がこのスタジオに訪れたときに最も驚かれるのが、この大きな常設のグリーンステージです。さらに、カメラを通して見るとリアルタイムに合成が行われ、それが前後の関係性・パースを保つこと。カメラアングルを大きく振り上げても美しい映像として出力でき、手持ちのカメラでグリーンスタジオの中に入ったとしても、まさにバーチャルリアリティの感覚で表現できることに驚かれる方が多いです。

── VLS のスタジオにお越しのお客様は、どのような課題を抱えて案件を持ち込まれることが多いのでしょうか ?

当社のお客様からは、「バーチャルプロダクションに挑戦してみたいが、具体的にどのようなことができるのか、またどのような制作工程が必要なのかなどが把握できていない」と、プロセスに関するお問い合わせを受けるケースが多いです。

「バーチャルプロダクションのリアルタイム合成」と一口に言っても、その合成精度がどれほどのものなのか、イメージが湧いていない状態のお客様が多いのですが、いつも Reality と RedSpy を組み合わせたシステムをご紹介することで、その精度の高さに対してお客様も満足・安心してお帰りになることが多い印象です。

── VLS がプロジェクトを共同で行うお客様はどのような案件をお持ちになることが多いのでしょうか ? 実際のユースケースなども教えていただけますか ?

当社には大きく分けて 2 タイプのお客様がいらっしゃいます。

  • リアルタイムで合成した映像をそのまま視聴者へお届けするお客様 :
    • 企業イベントなどの制作を行いたいお客様がこちらのタイプには多いです。
  • ライブアクションを行いたいお客様 :
    • 例えば映画の一部分や CM 制作の一部でスタジオおよびシステムをご利用いただくお客様がいます。このタイプのお客様は、現場で仮合成したものをチェックする、オンセットビジュアライゼーションという使い方で Reality/RedSpy を活用いただくケースが多いです。このタイプのお客様の場合、ポストプロダクションの過程では RedSpy で得られるカメラトラッキングデータを提供し、そのデータを使って再合成するような制作フローを組むこともあります。

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