ワークフローの効率化を実現

性能の面でも同氏は「DV 圧縮 12ch を同時にインジェストを行いながら、SAN に接続されている別の Mac を利用し、Final Cut Pro でのマルチカメラプロジェクト組み、FireWire 800 を介した最高 5 台への同時コピーを行っても、何の支障もないどころか、大きく余裕があります。特に、Pipeline™ ではインジェスト中に平行してマルチカメラ組みなどの作業を開始でき、収録が終わった直後にデータを渡せる状態になるのが魅力です」という。

ワークフローの効率化を実現

同氏はこのシステムの導入の成果について「実際に、かつてのワークフローでは、スタジオ収録後に 1 日半に及ぶテープからのデジタイズ作業が必要で、オフライン編集まで最短でも2日必要でした。しかし、このシステムを活用した番組では、実際に、収録終了後の撤収中にハードディスクをお渡しすることができ、即日でオフライン編集に入れるようになりました。お客様からも大変喜ばれ、引き合いも急激に増え、すでにレギュラー 3 番組と特番の収録で活躍しています。ポストプロダクション事業の高付加価値化も達成でき、さらなる増備を検討しています」と振り返った。

SAN と NAS の違いについて

SAN (サン、Storage Area Network の略称) は、複数の PC から同時にアクセスできる共有ストレージの一種。一般向けに普及している LAN を介してアクセスする NAS (ナス、 Network Attached Storage の略称) と異なり、データは一般的にファイバーチャネル (以下 FC) という専用のインターフェースを介して接続・転送される。

外付けハードディスクのように PC に直結されるストレージは DAS (ダス、Direct Attached Storage の略称) と呼ばれ、区別されている。SAN の場合は一般的に、各 PC のファイルシステム間の協調制御を行うメタデータコントローラーと言われるサーバー PC が必要となることに加え、SAN にアクセスする PC にそれぞれ FC インターフェースボードを搭載する必要があり、さらに FC スイッチと呼ばれる、電話で言えば交換機にあたる機器が必要となることから、システムの規模や費用の面では NAS の方が有利であると言われる。

SANとNASの違い

一方で、SAN と NAS ではデータの転送方式が異なり、ブロック転送 (Command Descriptor Block) を行う SAN か、IP 転送 (TCP IP) を行う NAS かでは、転送における通信の効率に決定的な差があり、複数の端末からの安定した高速なアクセスにおいては、SAN の方が理論上圧倒的に優位であることから、映像制作系でのハイエンド共有ストレージとしては広く SAN が用いられている。

今回の Aurora/HyperDrive は、SAN でありながらメタデータコントローラーを内蔵しているほか、FC インターフェースを備えることができないノート PC 等からのアクセスも可能な NAS の機能も備えており、SAN としての性能と NAS としての利便性、NAS に迫るコストパフォーマンスが特徴である。

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